デコーダ組込テストには、NGDCC DP1 の使用をお勧めしておりますが、簡単な動作試験では、006P 9V電池の使用が有効です。
NMRAの仕様により、デコーダは +/- 7Vで作動しなければなりません。箱型の006Pを使用する理由は、出力が僅か200mA程度と弱いからです。通常デコーダの動作電流は、200mA以内です。また、その程度の電流では、容易にデコーダは焼損しません。
ただし、瞬間的には大電流が流れる可能性がありますので、デコーダが絶対壊れないという保証はありません。
手順
006P 9V電池をレールに接続して、デコーダ搭載車の灯火類が点灯し、走行を始めることを確認。
極性を反転して "1."と反対方向に走行を始めることを確認。
サウンドデコーダの場合は、消費電流が多いので、走行起動時に電源が落ちる場合があります。その場合には、スピーカをはずして確認します。
スピーカをつけた状態で、エンジン起動音、アイドル音は出せるはずです。
電池が弱っている場合には、テストが出来ません。
高性能な電池を使用した場合には、デコーダのショートが起きている場合には、焼損のリスクが高まります。
これらのテストがクリアできている場合には、コマンドステーションで動かなくても、CV値工場出荷時リセット等の操作で、回復できる場合が多いです。NGDCCへの報告では、コネクタ不具合によって、線路へそもそも信号が流れていなかったケースが時々あります。