赤い箱(DP1cs)でQSIデコーダをプログラム出来ない 更新2011/02/22
赤い箱(DP1cs)でカンタム(QSI)デコーダがうまくプログラム出来ないということで対応をいたしました。
赤い箱での問題点は、以下の通りです。
プログラミング操作において、以下の現象がでてプログラムに失敗する。
ACアダプタ使用時
2011/02/22 13:28:16 (1): OVER CURR!!!! 1572mA 2011/02/22 13:28:17 (1): OVER AVG CURR!!!! 1923mA 2011/02/22 13:28:17 (1): OVER CURR!!!! 1923mA 2011/02/22 13:28:24 (1): OVER AVG CURR!!!! 1933mA 2011/02/22 13:28:24 (1): OVER CURR!!!! 1933mA 2011/02/22 13:28:25 (1): OVER AVG CURR!!!! 1843mA 2011/02/22 13:28:25 (1): OVER CURR!!!! 1843mA |
ACアダプタ不使用時
2011/02/22 13:28:43 (1): LOW OUTPUT VOLTAGE 6.9v 2011/02/22 13:28:44 (1): LOW OUTPUT VOLTAGE 6.8v 2011/02/22 13:28:46 (1): LOW OUTPUT VOLTAGE 6.8v |
電流、電圧計測表示を行う、最新のDP1CSのみに発生します
原因は、最新の赤い箱では、高速電流制限処理を行っているからです。
しかし、問題の本質はQSIデコーダに搭載された大容量コンデンサの充電電流が多すぎるためで、2A近く電流を引き込むことにあります。
ACアダプタ不使用時には、大電流が流れる以前に電圧が低下してブレーカを働かせています。
これを、回避するためには、赤い箱側の電流制限値を高くするしかありません。ただ実際問題として、制限を緩和することにより、実際に短絡事故が起きた際には、ブレーカが動作せず、デコーダ、ACアダプタが故障するリスクが高まります。ただしDP1では内部で、低速の自動復帰ヒューズも入っていておそらく致命的ことにはなりにくいと思います。
したがいまして、ユーザ責任において、最大電流値を再設定できるように、設定画面を作りました。
DccPgm3(2011.2.22 v8.60
以降)をインストールの上ご利用下さい。
画面において、curr
limit [mA] = 800 となっているのは、制限値 800mAであることを示しています。
設定値は、100 〜 2550 までで、10mA単位となっています。
"update"を押して設定します。
なお、初期値 800mAとは、安全に連続使用できる値と考えており。 この値を変更するリスクを十分ご承知下さい。なお、当方にて、QSIデコーダを試したところ、2000mAの設定で安定して変更できるようになりました。