スロットル最大位置でスピードが不自然に速くなる件について 更新2007/10/02
たとえば、28スピードステップで速度を調節するときに、0-27まではスムーズに加速していくのに、最大位置にしたときにスピードが不自然に速くなります。これは、以下の条件の場合に発生します。
BEMFを有効にしている。
かつ 最大スピード値に、255が設定されている。
これは、BEMFの制限によります。NGDCCでは、モータ発電電圧(BEMF値)=10Vを最大値と仮定しています。これは、線路電圧が15V以上まで増加させても、変わりません。したがって、素直に制御した場合には、最高スピードが遅くなります。これは仕方がありませんが、これを改善するために、255を設定した場合には、BEMF制御を行わず、モータを最大限回転させるようにしています。これを、回避するためには、以下のように設定してください。
BEMFを無効にする。
もしくは 最大スピード値は、254を設定する。
たとえば、DE18ですと、CV5(最大電圧) = 0 が初期値として設定されていますが、これは、=255 と同じ意味なので、CV5=254と設定して下さい。
対応として、新規デコーダや新規ロットで可能な限り、CV10 (EMFフィードバックカットアウト) を導入することとしました。これは、指定したスロットル位置以上で、BEMFを無効にする機能です。