CV60機能説明 更新2006/08/02
NGDCCデコーダでは、CV60をデコーダ固有の機能設定としていますが、共通の部分も多くあり、走行に関して重要な特性を決めています。
以下の表は、CV値の簡易計算表です。必要な各機能の値を合計したものがCV値となります。
BIT位置 |
機能 |
値 |
7 |
緊急減速機能 | 128 |
6 | 停止時モータ固定 | 64 |
5 | 総括時FX有効化 | 32 |
4 | 停止時減光 | 16 |
3 | AckFull | 8 |
2 | BEMF BRAKE | 4 |
1 | トルク補償 | 2 |
0 | BEMF | 1 |
|
上記で有効にしたい機能値の合計値を計算します→ |
CV値 |
BIT7:緊急減速機能 |
NGDCCデコーダでは、スロットルの操作に対しての速度変更を滑らかに行うような処理を行っています。そのため、緊急に停止したい場合にスロットルを"0"にしても直ぐに停止させることができません。さらにCV4 (減速値)を設定しているとかなりの空走時間が生じます。上級システムでは緊急停止ボタン(ESTOP)を持つものがありますが、そうでない場合には、本機能を有効にしてください。本機能により急減速と判断する場合には迅速に減速させることができます。 また、上級システムにおいて、CV4を設定することにより、緊急停止できない場合にも本機能を有効にしてください。 |
BIT6:停止時モータ固定 |
スロットルを "0"にして、モータへの電流を切断しても、。走行中の車輌は慣性によって直ぐには停止できません。本機能では、停止時にはモータ回路を短絡させて回転しにくいようにします。そのため、車輌を確実に停止させることができます。 |
BIT5:総括時FX有効化 |
ここで説明するのは、コマンドステーションの機能で総括運転する”コンシスト”ではなく、デコーダ自身の機能で総括運転を実現する”アドバンストコンシスト”機能使用時の動作です。 そのばあい、デコーダは"CV19"に設定されたアドレスで走行しますが、照明等ファンクションに関しても"CV19"のコンシストアドレスで制御するかどうか決定します。 |
BIT4:停止時減光 |
ヘッドライトを点灯させても、停止しているときには、減光状態にしておく機能です。スロットルを入れて走行させるとともに、減光解除となりヘッドライトが明るくなります。 |
BIT3:AckFull |
CV値をプログラムする際の、デコーダからコマンドステーションへの返答信号の調整をします。データ読出しが不安定なときに、使用/不使用で改善する場合があります。 |
BIT2:BEMF BRAKE |
BEMFが有効時において、モータを制御するときの機能です。スロットル指示速度よりモータが早く回転しているとき、モータへの電流をカットしてもなお速度が直ぐに下がらないときに、モータ回路を短絡させて積極的にモータの回転を抑制させる機能です。本機能を利用した場合には、モータ雑音が増加します。 |
BIT1:トルク補償 |
モータへのPWM信号を制御して、高周波PWM使用時のトルク低下を補償する機能です。モータノイズは著しく増加しますが、超低速時のモータの回転が非常に滑らかで力強くなります。なお、最新のバージョンでは、CV56にて、トルク補償の効き具合を調整できるようになっています。 |
BIT0:BEMF |
モータ自身が発電する逆起電力を測定することにより、モータの回転速度を推定して、スロットルの指示速度へ近づけるように制御する機能です。 |