鉛フリーハンダの使用について 更新2006/09/18
環境問題の観点から、電子部品からの鉛排除が進んできております。このことは、環境の面で好ましいことで、ヨーロッパ地域では、禁止扱いとなって、鉛の含まれているものは基本的には輸出することが禁止されます。
さて、NGDCCで利用している部品も、どんどん鉛フリー化が進行していますが、基板の実装に使用する半田は依然として鉛入りのハンダを使用しております。これは、まだ、一部の部品で鉛フリー化が完了していないことと、製造環境が鉛フリーに対応できないのと、品質上の問題でクリアできないからです。
さて、鉛フリーハンダを使用するための鉄則と注意点を挙げますので参考にしてください。
部品の一部でも鉛が含まれる場合には、決して、鉛フリーハンダを使用してはならない。混ざった場合には融点の違いにより内部クラックが発生する可能性がある。
鉛入り半田を使用するハンダ鏝と、鉛フリーを使用する半田ごては共用してはならない。
鉛フリー化された部品を、鉛入りでハンダ付けを行うことは全く問題ない、
鉛フリーハンダは、融点が高いので半田ごての温度管理が重要となる。温度が高すぎると部品を劣化させる。
鉛フリーハンダを使用することにより、ウィスカーと呼ばれるヒゲが成長して、ショートを発生させることがある
以上、鉛フリーハンダの利用はかなりつらいものがありますが、やはり早急に対応できるように努力する必要があると思われます。
なお、鉛入りハンダとして、NGDCCで普段、配線用に使用しているのは、
goot RMAタイプ無洗浄ハンダ”高密度集積基板用”です。
また、適宜、無洗浄RMAタイプ プリント基板用フラックスを塗布して半田がうまく流れてブリッジしないように利用しています。
なお、真鍮キット等に使用するハンダも決して使用なさらないようにしてください。