サウンドデコーダへの外部コンデンサについて 更新2012/01/08
サウンドデコーダには、電解コンデンサを外部に取り付けるものが多く見られます。これには理由があります。
サウンドデコーダは、通常のモータデコーダに比べて多くの電流を流さなければなりません。
特にタイホン、ホイッスル等の音は瞬間的に大電流を要求します。また、モータの場合は一瞬電気が途切れても慣性で回り続けますが、音の場合途切れてノイズになったり、NGDCCのようにアンプとマイコンの電源を共有している場合には、マイコンが再起動することになり大変不安定になります。
さらに、集電系が非常に短時間ではありますが、頻繁に接触不良状態になったりします。
NGDCCの設計目標として、モータ、ファンクションデコーダでは、40-50ミリ秒の瞬停電を許容するように努力しています。
しかし、サウンドデコーダでは電流をより多く要求するために、外部電解コンデンサ無しの状態では、5ミリ秒以下の瞬停電でマイコンの再起動が発生します。
ユーザさまから、外部コンデンサをつけずにテストしたところ大丈夫なようなので、つけなくてもよいかどうかQAを受けることがありますが、それは、たまたま集電状況が良好だったためと思われます。
NGDCCのコンデンサ推奨容量としては、大体以下のように考えています。
1000uFを上限としてなるべく大きめの容量。
これより大きいと充電電流が過大となり内部素子に負担がかかる。
また、充電電流により、コマンドステーション短絡検知する。
KATO製品のように集電が優れている場合は、100-200uF程度でも可能
真鍮製品で、片側絶縁の場合は 最低 470uFは必要。
コンデンサの選択としては、容量だけではなく内部抵抗が重要です。 低ESRのものを選択してください。一般コンデンサは、内部抵抗が高めで、瞬間的な大電流を供給できません。
NGDCCでは、利便を図るため以下のコンデンサを分売します。
クリック→コンデンサ分売