チュートリアル (CVLIST)
更新2011/12/20
1.プログラミングモードの設定確認
DccPgm1では、CV一覧表示(CVスキャン)で3種類のCV読み出しモードを用意しています。
- Paged Mode:
全てのデコーダでサポートしなければならない、プログラミングモードです。
- Direct Mode:
比較的最近のデコーダでサポートされている、プログラミングモードで、Pagedモードより多少早いです。
- Direct Mode + bit mode (デフォルト):
最も、読み出し速度が速いモードで、1,2のモードに比べて約20倍程度早く読み出すことができます。
本来であれば、"Direct Mode"がサポートされていれば、このモードが有効なのですが、実際には
サポートされていないデコーダも存在します。
2.一覧の表示
- 下図のように"Multifunction Decoder"を開くと、先頭に"Generic"とあって、その下にDCCメーカーリストが表示されます。
- DCCメーカーリストは、全て表示するとツリーが大きくなり、見づらくなるので、ごく一部だけ登録しています。
- メーカーフォルダを開いて、デコーダを選択することも可能ですが、ここでは”Generic(汎用)”デコーダとして表示させます。
3. デコーダから、全CV値の一覧読み出し
スキャン実行中
※デコーダによって、サポートされていない”CV"は、CV値が"0"もしくは"255"と表示される場合があります。
- 一覧表で設定変更したいCVを選択して、ダブルクリックをすると、"CV
Read/Write"ダイアログが表示されます。
- このダイアログでは、Pagedモード、Directモードのほかに、OPSモードが利用できます。
- ただし、OPSモードについては注意が必要です。OPSモードでは基本的に、WRITEのみ有効で、READ/VERIFYは
サポートしません。
- 理由は、OPSモードでの、READ/VERIFYはNMRAの規約で定義されていないからです。例えば、Digitrax社のデコーダは
Transpndingの機能を使っています。
- ただし、NGDCCデコーダだけは、NMRA規約外ですが、Pagedモード,Directモードと同様の仕組みを使っているので、DccPgm1での読み出しは可能です.
- また、OPSモードを使うときには、デコーダのアドレスを指定しなければなりません。一覧表があらかじめSCAN済みで、"adrs"
に正しいアドレスが表示されていない場合、手動でアドレスを指定して、OPSモードを使います。
- "ExtAddress"とは、デコーダアドレスが127以下のときに2byteアドレスモードを使っている場合、明示的に指示しなければなりません。
- ※一般的には、127以下の場合は、1byteアドレスモードですが、NMRA規約上はどちらでも構いません。ただし、デコーダ、コマンドステーション双方でサポートされている必要があります。
- 全CV値の読み出しは、デコーダによっては、長時間掛かる場合があり、また個別にダイアログを開くのは面倒なときに
便利な機能です。
- 下図のように、読み出したい、CVアイテムを複数選択して、全一覧読み出しと同様の手順を実行するだけです。
6.
デコーダアドレスの設定変更(アドレス読み出し)
- デコーダアドレスに関係するCVは、CV1,CV17,CV18,CV19,CV29です。
- 手元にあるデコーダにアドレスを設定変更するのは面倒な作業となるので、DccPgm1では、アドレス専用の手順を用意しています。
- 事前に、”GENERIC"等、一覧表を出しておきます。”SCAN"の必要はありません。
- "READ"ボタンを押すと、該当のCVが自動的に読取られて、計算します。
- 図の例では、拡張アドレス(10001)であることを示しています。
6.
デコーダアドレスの設定変更(アドレス設定)
- アドレスモードとアドレス番号を入力して、"UPDATE"ボタンを押すだけです。
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