DF9r4(ヘッド&テールライト専用デコーダ) 2006/11/14 更新
DF9.4
SIZE( 18 * 12 * 2.2 mm) ※基板厚 0.5mm |
DF9.4P SIZE( 18 * 12 * 3 mm) ※絶縁チューブ入り,基板厚 0.8mm |
DP1定義(DF9.ini)
ドキュメントダウンロード :
DF9 MANUAL (pdf) v14以降
DF9 MANUAL (pdf) v13以降
DF9 MANUAL (pdf) v.12迄
旧バージョンはこちら(df9_3j.htm)
・ LED専用
・ ヘッドライト、テールライト専用、ディレクショナル機能
・ 停止時ヘッドライト減光システム、F4による臨時減光
・ 既存のヘッドライトテールライトの基板加工を最小限で取り付け可能
DF9は、ヘッドライト及びテールライト専用デコーダです。一般のデコーダと大きく異なる点は、電車、気動車列車の運転台、つまりヘッドライト及びテールライトを前提にした仕様です。
一般のデコーダは機関車等を想定しています。この場合、FL機能とはあくまでもヘッドライトのコントロールであり、テールライトと共用した場合、ヘッドライトを消灯してテールライトだけコントロールすることは不可能です。(個別ファンクション操作を行うしかない。)
DF9では、片運転台の車輌を想定して、F0をヘッドライト、F1をテールライトに設定してあります。したがって、ヘッドライトは、前進しているときだけ、F0によって点灯することができ、テールライトは、逆行しているときのみ、F1で点灯することができます。(デフォルトでは逆行時常に点灯する仕様です)
最近の列車は常にヘッドライトが点灯されていますから、DF9でなくても不自然さはありませんが、一昔前の列車を再現するときには効果的だと思います。
また、停止時減光システムは、ヘッドライトを点灯していても、停止しているときには、減光状態にあり、発進と共にハイビームに切り替わります。
また、走行中でも、F4によって、いつでも減光状態にすることが可能です。これは、駅通過時などに効果的でしょう。
DF9.3からの変更点は、配線基板のデザイン変更と、電源部ダイオードの変更、及び電源部強化用コンデンサ接続穴のの追加の3点です。システムプログラムの変更はありません。
基板のデザイン変更によって、裏面に配線パターンが無くなったため、裏面部の絶縁が不要となりました。
v.14以降での変更点
1. 1FXのみの単独点灯廃止。ヘッド&テール専用化
2. 連結面消灯機能廃止。←トラブル多発のため
3. 連結面制御のCVをCV61で独立。したがって、OPSで簡単に変更できます。
4. 電車の運転台を考慮。先頭車を CV29.0=0で1ENDとして設定。最後尾車を CV29.0=1で2ENDとして定義。
5. したがって先頭車の連結面(1END側)を消灯するときには、CV61=2に設定する。
6. 最後尾車の連結面(2END側)を消灯するときには、CV61=1に設定する。
7. CV61=0で全消灯。CV61=3(初期値)で全点灯となります。
8. CV64照度設定が可能となりました。線路電圧が高い場合(12V以上)には適切値に調整してLEDの発熱を抑えるべきです。
RAILA (赤) RAILB (黒) |
DCC信号の入力 |
Head Light(白) Tail light(黄) |
白を+ 黄—として接続 |
黄を+白を−として接続 |
|
青(V+) |
DF9.4Pのみ配線
※V+をコモン+として、一般のデコーダと同じように、FXを配線 |
茶(GND) |
DF9r4は、片面実装基板を使用していますので、裏面に配線パターンが存在しないので、裏面については絶縁の必要はありません。
※LEDに直列に入っている保護ダイオードは、鉄道模型では省略されることもありますが、
基本的に必要です。一見すると、LEDもダイオードなので不要と思われますが、LEDに
逆方向に4V以上掛けるとダメージを与えてしまいます。
※ただし、左図のようにLEDを対向に接続する場合においては、ダイオードは必要ありません。
これは、逆電圧が、LEDの電圧降下分(約2V)しかかからないからです、(←見落としていました)
抵抗器の選定は以下の様に決めます
1.レールに流れる電圧が+−12V、LEDの順方向電圧が2Vと仮定します。
2.DF9の出力は約1.8Vの電圧降下があります。
3.LEDに直列に入れる保護ダイオードは約0.6Vの電圧降下があります。
4.以上の条件により抵抗器にかかる電圧は
12 - 1.8 - 0.6 - 2 = 7.6V になります。
5. LEDに15mA流す場合には、抵抗値=7600mV ÷15mA=506.7Ω
となりこれに近い少し大きめの値を採用します。たとえば510Ω
耐圧については、7.6÷510Ω*7.6V=0.11W
つまり、1/8W以上のものを選択すれば良いでしょう。
動力車ではない車体に、デコーダを搭載する場合には、集電に気をつける必要がありますが、デコーダの電源部にコンデンサを装着するのも効果があります。10uFから220uFの間で選定してください。極性と耐圧には十分注意してください。
項目 |
内容 |
DCC動作電圧 |
7 – 27V(絶対定格) |
出力電流 |
F0−F1各々 MAX 100mA 150mW 白熱灯は、通電時にラッシュ電流が流れるので、使用できません。たとえ問題なく動作していても、寿命が短縮される可能性があります。 |
アドレス設定 |
1 - 10239 |
プログラミングモード |
全プログラミングモード |
総括制御 |
対応 |
CV値リセット |
CV8=103の書き込みで出荷時状態にリセット |