DA2G (4FX内部昇圧式ポイント専用デコーダ) \6,200-
2004/05/13
更新
(SIZE 66mm * 65mm * 23mm)
4ch出力独立アドレス設定(ver.10以降) 旧バージョンはこちら
既にDA2として、同種のポイント専用デコーダをリリースしていますが、DA2では、転換できないポイントが存在しました。調べてみると、その"Oスケール"用のポイントコイルは、驚くべきことに、12V
* 3.5Aもしくは18V * 2.5A程度の電力を必要としました。
DA2では、ポイント転換用のICドライバの能力が、約1Aでその時点での電圧降下が4V近く発生するので、このコイルでは能力不足が明らかになりました。このため、コンデンサの容量を2倍に増やして、また、電圧降下の少ないMOS-FETを使うことにより、対策をとりました。ただし、コストの関係で、フルブリッジ構成をとらなかったため、日本で普及している、両極性のポイント駆動は不可能となっています。
ツインコイルソレノイド式(3線式)ポイント専用
内部スイッチングレギュレータにより、確実なポイント駆動電力の生成
大電流対応
一般的なポイント用デコーダはDCC入力のみでポイントの転換を行うことができるはずですが、ソレノイド式のポイントを転換させる場合、DCC電圧が +/- 12V以上確保できていないと転換に失敗する確率が高くなります。
以外に知られていないのが、ポイント作動時における電圧ドロップ問題です。電磁石で瞬時に転換させるタイプのポイントは瞬間的に大電流を要求します。低出力のコマンドステーションや線路電圧降下が多い場合には、走行中の車輌を一瞬停止させてしまうケースもあります。
そのため、多くのアクセサリデコーダでは外部電源の使用を推奨しています。
DA2Gでは、ポイント転換失敗とDCC電圧の瞬停問題を解決するために、デコーダ内部に昇圧回路を設けることにしました。同時に、瞬停問題を解決するために、昇圧回路を含めて、デコーダ全体で100mA以上消費しない回路を設けました。この、100mAは、列車に搭載する白熱電球 わずか、1〜2個分です。しかも、DCC電圧が7Vまで低下しても、ポイント駆動に十分な電圧、約18Vを確実に生成します。
この内部昇圧回路は、DIYで見かける、倍電圧整流とは異なり、コイルで昇圧していますから、動作電圧範囲が、7-27Vと広くなっています。
DA2Gは、3線式ソレノイド式ポイント駆動専用です。
4つの出力アドレスは、連番である必要はありません。独立して設定します。
また、アドレス番号が重複しても問題ありません。
1つのアドレスで複数のポイント駆動が可能となります(渡り線のポイント駆動等)
DA2Gは、NMRA規格のアクセサリデコーダですから、全てのプログラミングモードに対応しています。
OPSでリモートプログラミングが可能。
4chの出力は独立してアドレス設定します。1ch目のアドレスがデコーダ自身のアドレスとなります。
出荷時は、互換モードに設定しているので、車載デコーダと同様にプログラミング可能。
QuickAddress設定モード
アクセサリデコーダCVプログラミング仕様をご参照ください。
項目 |
内容 |
動作電圧 | 7V - 27V (絶対定格 27V) |
出力電流 | 各出力 5A 瞬間12A(1sec以内) |
アドレス設定 | 1-2044 1ch/4がデコーダアドレスです。 残り3つも別途アドレス設定が必要です。 |
プログラミングモード | 全プログラミングモード 及びQuickAdrsPGMモード |
CV値リセット | CV8=103の書き込みでリセット |
ポイント駆動電圧 | 約18V チャージ時間 約10秒 |
2004.2.10 ver9 4出力を独立アドレス設定方式に変更
レイアウトに、マウントする場合には、ゴムブッシュ等を用いて、レイアウト板のタワミによって基板に負荷がかからないようにご注意ください。ハンダにクラックがはいり、故障の原因となります。
※CV番号でカッコの中の数字は互換モード時のCV番号です。
一般的なコマンドステーションは正式なCV番号に対応していませんので、出荷時はこの互換モードに設定しています。
CV | 説明 | デフォルト | R/W | |
CV513(1) |
アクセサリ下位アドレス |
1 (0-255) | R/W | |
CV515(3) | F1動作時間 (*100msec、0で連続モード) 1sec以内で調節します ※ "0"はメンテナンスで使用します。 もし連続モードで、出力を獲りつづけた場合、内部コンデンサが空もしくは、規定の電圧まで蓄電できないため、他のポートが利用できなくなります。 |
2 (0-10) | R/W | |
CV516(4) | F2動作時間 (*100msec、0で連続モード) | 2 (0-10) | R/W | |
CV517(5) | F3動作時間 (*100msec、0で連続モード) | 2 (0-10) | R/W | |
CV518(6) | F4動作時間 (*100msec、0で連続モード) | 2 (0-10) | R/W | |
CV519(7) | 製造会社バージョン番号 | 6 | R | |
CV520(8) | 製造会社ID | 103(SNJPN) ※103を書き込んだ場合には、すべてのCV値をデフォルト値にリセットします。 |
R (W) | |
CV521(9) | アクセサリ上位アドレス (アクセサリアドレス=CV521*256 + CV513) |
0 (0-7) | R/W | |
CV541(29) | Configurations supported
|
0b.0000.0000 | R/W | |
BIT7 | 0: 互換モード 1:アクセサリモード |
0 | R/W | |
BIT6 | 0:デコーダアドレスモード 1:出力アドレスモード |
1 | R | |
BIT5 | 0: 一般アクセサリデコーダ 1: 拡張アクセサリデコーダ |
0 | R | |
BIT0-4 | NMRA予約 | 00000 | R | |
CV561(49) | Product NO | 100 (=DA2) | R | |
↓↓↓ 以下 ver.10からの拡張部分 | ||||
#2アドレス =CV562 + CV563*256 | ||||
CV562(50) | 下位アドレス | 2 (0-255) | R/W | |
CV563(51) | 上位アドレス | 0 (0-7) | R/W | |
#3アドレス =CV564 + CV565*256 | ||||
CV564(52) | 下位アドレス | 3 (0-255) | R/W | |
CV565(53) | 上位アドレス | 0 (0-7) | R/W | |
#4アドレス =CV566 + CV567*256 | ||||
CV566(54) | 下位アドレス | 4 (0-255) | R/W | |
CV567(55) | 上位アドレス | 0 (0-7) | R/W | |
↑↑↑ | ||||
CV572(60) | DA2機能設定 | 0b.0000.0100 | R/W | |
BIT7 | Not Used | - | R/W | |
BIT6 | Not Used | - | R/W | |
BIT5 | Not Used | - | R/W | |
BIT4 | Not Used | - | R/W | |
BIT3 | ACK FULL | 0 ※プログラミング時のACKを増加させます。コマンドステーションとの相性により、READ/WRITEがうまくいかない場合設定します。 |
R/W | |
BIT2 | Quick Address Programming Mode | 1 | R/W | |
BIT1 | Not Used | 0 | R/W | |
BIT0 | Not Used | - | R/W | |
CV573(61) | ラッチ、トグル設定 | 0 | R/W | |
BIT7,6,5,4 | ラッチ (F4,F3,F2,.F1) | 0 | R/W | |
BIT3,2,1,0 | トグル (F4,F3,F2,.F1) | 0 | R/W | |
CV574(62) | ディレクション、リトリガ設定 | 0 | R/W | |
BIT7,6,5,4 | ディレクション (F4,F3,F2,.F1) | 0 | R/W | |
BIT3,2,1,0 | リトリガ (F4,F3,F2,.F1) | 0 | R/W |
項番 | テスト項目 | NMRA規定値 | 実測値 |
結果 |
1 | "1" BIT MARGIN |
52 <- ->64 (usec) |
45<- ->65 |
合格 |
2 | "1" BIT DUTY |
64:41(39.0%) - 41:67(62.0%) |
合格 | |
3 | "0" BIT MARGIN |
90 <- ->10000 (usec) |
89<- ->12009 |
合格 |
4 | BAD ADDRESS | 合格 | ||
5 | BAD BIT | 合格 | ||
6 | ALL ADDRESS |
1<- -> 511 |
合格 | |
7 | CV Program | Paged Mode ->OK Direct Mode ->OK OPS Mode ->OK |
合格 |